アロン化成 総合カタログNo.21
436/538

塩ビ用接着剤を使う場合、接着剤の中には、有機溶剤が含まれており、取り扱いを誤ると、管内に接着剤(溶剤)蒸気が滞留し、ソルベントクラックを発生させる可能性が高くなります。ソルベントクラックは、その発生要因が判明しているため、配管施工時に注意すれば、対策出来るものです。①管内に接着剤(溶剤)の蒸気が存在していること。②低温であること。③管・継手に無理な応力が作用していること。(生曲げ、クランプ、土圧、熱応力等)ソルベントクラックは、①が主要因であり、②、③が重なることで発生の可能性が高くなると考えられます。①接着剤は適量をできるだけ均一に塗布し、外面にはみ出した接着剤は必ず拭き取って下さい。②曲げ部には既製の曲がり管や継手を使用して下さい。また、管には、支持具取り付け時に、無理な応力が掛からないようにして下さい。③配管後は、管端部にキャップをしないで開放させ、通水洗浄を行うか、送風機などで送風させることで、管内の溶剤蒸気の除去を行って下さい。塩ビ管・継手は、有機薬品に対して材質的に侵される恐れがあります。・クレオソート(材木用防腐剤)・殺虫剤・溶剤系シーリング材・可塑剤を含む材料・白蟻駆除剤・塗料等には接触させないようにしてください。水道用硬質ポリ塩化ビニル管技術資料〈施工編〉(塩化ビニル管・継手協会)による。〔発生要因〕〔対策〕430■ ソルベントクラックの発生要因と対策■ 接着剤以外のソルベントクラック●ソルベントクラック(溶剤亀裂)について●

元のページ  ../index.html#436

このブックを見る