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☆使用しているワンちゃん
モコくん/12歳/マルチーズとペキニーズのミックス犬
具志堅くん/16歳/ダックスフンド
Q1姿勢サポートクッションを
使っているのは
どんなワンちゃんですか?

小嶋院長:モコくんは、生まれつき股関節が悪い病気を持ち、子犬の時期から通院しているワンちゃんです。人がとても好きで、いつも当院に笑顔で来てくれます。高齢になり、また1年半前に腎臓病を患い、現在は点滴を受けに通院しています。飼い主様が美容師さんということもあって、小さい時からグルーミングを定期的にやらせていただいています。「健康的でキレイに!」というのが飼い主様の想いであり、大切にしたいと思っています。
姿勢サポートクッションを初めて使用した時は、戦隊グッズを手にした男の子のようにキラキラした眼がとても印象的でした。

小嶋先生:具志堅くんは、若い頃から椎間板ヘルニアを患っていまして、痛み止めの薬を使用したり、リハビリをしながら、生活の質を維持しています。最近は皮膚炎に罹患してしまい、2週間に1回、診察とグルーミングに通っていただいています。具志堅くんの皮膚疾患は、加齢による代謝疾患なので、皮膚を清潔にして保湿することも現状を維持することにつながります。自分で立つことはできるのですが、寝ていることが多く、トイレに行く時は、飼い主様のサポートが必要です。体はシニア犬ですが、その一方で、飼い主様のお孫さんのお世話をしようとしたり、家族を目くばり気くばりする様子は、若いときのままです。姿勢サポートクッションの上では、ゆったりリラックス気分で寝てくれます。

Q2姿勢サポートクッションを
どのように活用していますか?

小嶋院長:モコくんは、自分で立てますが、姿勢サポートクッションを導入しています。立てない、歩けないなど症状が大きく出る前から使うことで、現状をキープすることが可能になります。特に高齢犬の場合は、現状をいかにキープできるかが大事になってきます。たとえばグルーミングは、足や腰、関節に負担がかかる場面が出てきますが、姿勢サポートクッションを使うことで、体の負担を軽減できます。よく「立てないうちから使うと機能低下につながるのでは?」という質問も受けますが、負担になる作業の時やリハビリ時など、機能の維持や向上を目的として使用するため、低下にはなりません。

小嶋先生:具志堅くんは、グルーミングの時やレーザー処置の時に使っています。具志堅くんは、何とか歩けますが、腰が悪いのでできる限り、腰に負担がかからないよう、床と並行に背骨をキープさせてあげたいんです。この姿勢サポートクッションを使うと、背骨がまっすぐ保った状態でレーザーやマッサージなどの処置ができるので、すごくありがたいですね。まだ今は歩けていても、どうしても機能は低下してしまいますから、今からマッサージをしたり、レーザーをかけたりして、できるだけ長く良い状態でいてもらいたい気持ちから、この姿勢サポートクッションを活用しています。
もし、寝たきりの状態になっても、気持ちが前向きな具志堅くんなので、姿勢サポートクッションを使って、立っている時と同じ目線の気持ちを持ち続けてほしいですね。

Q3介護する側にとっていいことはどんなことがありますか?

小嶋院長:ワンちゃんにとっていいこともありますが、介護する側の負担も大きく軽減されたと思います。これまでは、さまざまなケアを行うために、複数のスタッフが必要でしたが、姿勢サポートクッションがあれば、ひとりで安心してケアができるようになりました。

長谷川さん:具志堅くんの場合ですが、姿勢サポートクッションがなかった時は、グルーミングの時、利き手ではない左手で腰を上げてキープして、右手でカットしていました。片手だけに全体重がかかるので、具志堅くんにも負担がかかります。私も休み休みやらないと…という感じでした。また、お腹の下は一番汚れやすいところなのに清拭しにくいんです。姿勢サポートクッションがあることで、本人も嫌がらずに、楽に清拭することができるようになりました。こちらが楽にケアができると同時に、具志堅くんにとっても楽ということを叶えてくれます。

佐藤さん:あと、ワンちゃんが立っている姿勢を維持してくれるのはグルーマーとして助かります。特にお腹の下は毛玉になりやすいので、飼い主様からもすっきりカットしてくださいと言われるのですが、カットしたくても床にすわっちゃうので時間もかかって嫌がるんです。他にも、シャンプー後、お腹の下を乾かすことに時間がかかると、体が冷えてしまい、体調が悪くなってしまうことが考えられます。姿勢サポートクッションのおかげで、立っている姿勢がとれ、カットも乾かすことも、素早くできるようになりました。

Q4飼い主様に伝えたいことは?

小嶋院長:飼い主様が自宅でお世話をする場合、排泄物で汚れてしまったワンちゃんを見て、驚いたり、悲しくなったり、時には積極的に触ることに少し抵抗を感じてしまうことがあります。そして、そのことに対して罪悪感を抱きます。私たちは少しでもケアされる飼い主様のお気持ちと体の負担を取り除けるよう日々、取り組んでいます。その1つとして姿勢サポートクッションを使うことで、積極的にきれいにしてあげようという気持ちになり、それがワンちゃんとの絆にもなると思うんです。もちろん、飼い主様にとってもお世話が楽になります。介護を頑張っている飼い主様がたくさんいらっしゃいます。かわいいワンちゃんのためですから、頑張ることが当たり前と思われているかもしれませんが、決して無理をする必要はありません。
自分たちが最後まで面倒を看てあげられるためのひとつの形として、このクッションを生活の中に取り入れるという選択肢もあることを伝えたいですね。

自分たちが最後まで面倒を看てあげられるためのひとつの形として、このクッションを生活の中に取り入れるという選択肢もあることを伝えたいですね。

小嶋先生:病院でケアをするのは短時間ですが、それでも私たちは随分と楽になったと感じています。飼い主様は、長い時間をワンちゃんと一緒にお家で過ごされているわけですから、お互いに疲れてしまうと長続きしません。姿勢サポートクッションのような道具を使えば、お互いに楽で生活しやすくなるのでは?と思います。楽できるなら、道具に助けてもらって、飼い主様とワンちゃんも笑顔の方がいいと思うんです。ニコニコお世話してあげた方が、ワンちゃんも嬉しいと思います。

長谷川さん:寝たきりだからと、そのままにするのではなく、たまには体を起こして四つ足で立たせてあげると、ワンちゃんの目線も変わりますし、気分転換になると思います。飼い主様の表情も感じとることもできますし。

佐藤さん:当院に連れてきてくだされば、もちろんすべてのケアができますが、お仕事の関係や、積雪などで定期的に来られないという飼い主様もいらっしゃいます。そんな時でも、ご自宅で泡のドライシャンプーでケアしてあげるだけでも清潔は保てると思います。その時に姿勢サポートクッションがあればとても便利ですよ。

小嶋院長:[TO LIVE HAPPILY WITH ANIMALS]人と動物が一緒に幸せに暮らせるよう、これからも姿勢サポートクッションなど、介護用品をうまく活用していきたいですね。

お話を伺った方
院長/小嶋大亮先生 獣医師/小嶋恭子先生
グルーマー/長谷川舞さん、佐藤穂香さん

Location

小島動物病院アニマルウェルネスセンター

犬、猫、ウサギ、鳥、ハムスター、フェレット、モルモットを対象に、総合診療から専門診療まで行っている。動物の病気の原因を突き止め、元気で長生きできるケアを提供している。獣医師の診察と連動したグルーミングの提供、ペットホテルの併設のほか、飼い主様の家族と動物の心のケア(グリーフケア)も行っている。

住所:
新潟県新潟市秋葉区秋葉2-14-68
電話:
0250-24-2223

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