19歳ビーグルの「ポン太」くんに選んだリラクッションとは?

​中村真弓(ぐらんわん!編集長)

広告デザイナー、編集者。都内の大手広告制作会社勤務後、2005年デザイン会社を立ち上げ、2008年シニア犬をターゲットにしたフリーマガジン『ぐらんわん!』を創刊。2019年シニア犬向けの体験型ドッグカフェ『meet ぐらんわん!』の運営や(2024年閉店)、老犬介護グッズのレンタル事業『レンタぐらんわん!を手がける』。犬の資格はJKC愛犬飼育管理士、ホリスティックケア・カウンセラー。人の資格は介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)。愛犬はシーズー6匹。

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【老犬介護のリアル】
19 歳ビーグルの「ポン太」くんに選んだリラクッションとは?
― 寝たきりになる前にフィッティング!使用感レビュー&後悔しないための選び方 ―

Q1:ポン太くんについて教えてください

ポン太は19歳になるビーグル犬。
14歳のときに突発性前庭疾患を発症しましたが、そのときは回復。しかし17歳のときに再発し、後ろ足の筋力が低下。自力で立てなくなってしまいました。

もともとはビーグルらしく好奇心旺盛で、物を探すのが得意な前向きな性格。でも足が動かなくなり始めた頃は、思い通りにいかないことへのストレスから噛みつくようになってしまい、私自身が手術をするほどの怪我もしました。

現在は寝たきりになりましたが、性格は穏やかになりました。

Q2:リラクッションを知ったきっかけは?

リラクッション Lサイズ

老犬介護を学べる場で出会いました。
足が思うように動かなくなってきた頃、体験型ドッグカフェ「meetぐらんわん!」でリラクッションを知りました。その場では、老犬介護の専門家による介護セミナーやマッサージ体験もあり、実際にマッサージを受けるとポン太の足に力が戻った瞬間があって、「もしかしたらもう一度歩けるかも」と希望が湧いたんです。

そのときは歩行器をレンタルしていたのでリラクッションの購入には至りませんでしたが、フィッティングをしたことがきっかけで、ずっと気になっていました。

その後、病気の進行とともに体が硬直。再びリラクッションを検討

マッサージを始めて半年ほど経ったころ、ポン太の首が反り返るようになり、前足がガチガチに硬直。かかりつけの獣医からは「神経の問題ではないか」と言われましたが、MRI検査には全身麻酔が必要で、高齢のポン太にはリスクが高すぎて断念しました。

この時点で「もう一度歩けるかも」という希望はなくなってしまいましたが、「寝たきりでも安心できる体勢を」と思い出したのがリラクッション。
サイズ確認のためにフィッティングしていた経験があったので、即購入に踏み切れました。

Q3:リラクッションの使用感と活用シーンは?

老犬・寝たきり犬の介護に役立つ!ポン太くんの場合

リラクッション Lサイズ カバーあり

•寝かせていて騒ぎ出したときの“気分転換”に使用
 → まず歩行器、それでも落ち着かないときにリラクッションを使う
•体を起こす時間を増やしたい昼間に使用
 → 長時間体を起こしてあげたい時はふかふかのリラクッションを使う
•老犬介護シッターによる食事介助に使用
 → 専門スキルがあれば、リラクッション上でも安定して介助可能
•静かにしてくれる時間は短いが、“落ち着かせる手段”として活用の際に使用
 → 他の方法と組み合わせて10〜20分程度でも大きな効果
•マッサージや軽い運動と併用できる可能性も
 → 前足の硬直対策や、体を支えた状態でのケアを検討中

リラクッションは「落ち着かせるための選択肢のひとつ」に

ポン太はリラクッションの購入時点ですでに体が硬く、関節も固まっていました。
普段は目が覚めて落ち着かないときに、まずは歩行器に乗せ、それでもダメな時にリラクッションを使っています。

主に昼間に使用していますが、歩行器に長時間乗せたままだと体を支えている部分が食い込んでしまい痛そうなので、ふかふかのリラクッションに乗せ替えて、少しでも体を起こした状態になる時間を増やしています。

でも正直、リラクッションで「リラックスして静かに過ごしてくれる」というところまでは至っていません。ただ、寝ていて騒ぎ出したときに試せる方法のひとつとして活用しています。

介護シーンでの「ひとつの手段」として重宝

最近では夜中や早朝に鳴き出してしまうことも多くなりました。
歩行器やリラクッションへの乗せ換え、お水、寝返り……どれも効かないこともありますが、その中で選べる手段の一つとしてリラクッションがあるのは心強いです。

 

老犬介護シッターさんには、リラクッションに乗せた状態での食事介助もしてもらっています。ただ、私たちにはその技術がなく、ポン太の首が反ってしまうため、食事のときは歩行器を使って首の角度を下げ、少し足を崩した体勢で食べさせています。

リラクッション+マッサージの活用も視野に

寝たきりになる前は、前足のマッサージや立たせるトレーニングを毎日続けていました。今後は、リラクッションに乗せた状態でできるマッサージなども取り入れていけたらと考えています。

Q4:これからの介護で不安なことは?

歩行器で少し移動するだけでも、うれしそうにするポン太

今は室内でしかできませんが、外でも歩行器でお散歩できる方法があれば……と模索中です。足は動きませんが、紐で引いてあげると楽しそうにしています。

また、夜鳴き対策として獣医師から精神安定剤を処方してもらっていますが、なるべく薬に頼らず過ごせるよう、日々工夫を続けています。

リラクッションの購入前に試せる場所がもっと増えたらうれしい

リラクッションは便利ですが、サイズ選びが難しいと感じることも。
事前に試乗できる場所や、スタッフさんのアドバイスが受けられる機会がもっと増えると、より安心して購入を検討できると思います。

私たちは、老犬介護シッターさんや老犬クリニックなど、専門家がまわりにいる環境に助けられながら、日々の介護を続けています。

取材後記

「リラクッション」の活用法は、愛犬の状態や環境によってさまざま。必ずしも「万能」ではないものの、老犬介護の中で“選択肢が増えること”は飼い主の心の支えにもなります。

ポン太くんのように「寝たきりになる前に試しておく」ことは、後悔のない介護への一歩かもしれません。

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