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標準グレード TFシリーズ
(アロストマー/スチレン系)

特性

1.優れたグリップ性能を発揮します。
2.耐候性・耐オゾン性に優れています。
3.オレフィン樹脂とのオーバーモールディングや共押出成形が可能です。
4.良好な成形性(フローマークが発生しにくい)を有します。
5.金型表面転写性に優れています。
6.EPDM代替に適しています。

成形不良(フローマーク)が発生しにくい

用途

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    自動車
    ランプ周辺部品、グロメット、ガスケット類、トリム、エッジ類、ドアスイッチカバー、防振ゴムなど

    自動車

  • 電気・電子
    防振ゴム、防水パッキン、絶縁カバー、プリンタローラーなど

    電気・電子

  • 日用品・雑貨
    刃物・工具類グリップ、ゴルフグリップ、自転車グリップ、給排水パッキン、家具・建材部品など

    日用品・雑貨

  • 建材
    各種緩衝材、建築資材など

    建材

  • 工業
    各種ホース

    工業

  • 家電
    電動工具グリップ、脚ゴム、防振ゴム、防水パッキンなど

    家電

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物性表

アロン化成株式会社

項目 試験方法/
評価項目
単位 TF-A30NT TF-A40NT TF-A50NT TF-A60NT TF-A70NT TF-A80NT TF-A90NT
特徴 - 良成形性
硬さ JIS K 6253 タイプA point 28 43 50 63 70 80 88
タイプD - - - - - - 29
比重 JIS K 7112 - 0.98 0.98 1.00 1.00 1.01 1.01 1.01
MFR ASTM D 1238 230℃×37.3N g/10min 25 5.5 4.8 3.3 2.5 9.1 3.8
引張強さ JIS K 6251 MPa 4.8 6.7 7.7 9.8 11.6 13.7 15.6
伸び率 JIS K 6251 % 920 830 860 800 810 770 760
引裂強さ JIS K 6252 kN/m 11 16 18 24 29 39 52
反発弾性 JIS K 6255 % 58 57 55 51 47 41 36
テーバー摩耗 JIS K 6264 H22×9.8N×1000回転 mg 980 757 192 199 16 18 43
圧縮永久ひずみ(CS) JIS K 6262 23℃×24hr % 10 14 16 20 24 26 34
70℃×24hr % 27 33 34 34 41 48 53
100℃×24hr % 58 59 58 58 60 61 64
軟化温度 当社法 ※1 71 73 86 95 117 139 147
脆化温度 JIS K 7216 <-60 <-60 <-60 <-60 <-60 <-60 <-60
成形収縮率
(垂直方向/流動方向)
当社法 ※2 % 0.4/3.0 0.6/3.1 0.6/2.0 0.6/2.0 0.8/1.9 0.8/1.6 0.9/1.6
成形方法 - - 射出・押出
乾燥 - - 不要
色調 目視 - ナチュラル・黒
難燃性 UL-94 - HB相当

表中の数値は代表値であり、保証値ではありません。
表中の数値は予告なく変更する場合があります。
弊社の承諾なく、本情報を転載することは禁止いたします。
※1 軟化温度の測定方法:ビカット軟化温度(昇温速度は50℃/hr、荷重は2.5N、針1mmを侵入時の温度)を求めた。
※2 成形収縮率:フィルムゲートのシート(126mm×126mm×2mm)を成形した。(金型温度40℃、冷却時間40sec)
※3 受注生産の対象グレードです

特性詳細

熱可塑性エラストマーの樹脂の流れ方は、図1のように非対称な流動末端になりやすく、フローフロントが蛇行したように樹脂が流動する傾向があり、その模様がフローマークとして現れます。
また、スウェル(樹脂の膨らみ)も比較的小さいため金型表面の空気層を掻き出せず、艶ムラの発生や金型転写性が低くなるなどの不良が発生しやすい傾向にあります。そのため、金型にガス抜き機構を設けたり、金型表面にシボ加工を施すなどの対策が必要になることもありました。

良成形グレードであるアロストマ―「TF」「T」グレードは、右図2 のように対称な流動末端が得られるように配合設計し、通常のスチレン系エラストマーと同様の物性を有しながら優れた成形性を実現したグレードになります。

 

図3のようにアロストマ―「TF」「T」グレードはこれまでのグレードと比較するとフローマークが大幅に軽減されており、さらにグロス値が示すように金型転写性が向上していることが分かります。また、流動解析による金型設計や金型表面処理、成形条件を調整することで、成形外観性をさらに向上させることができ、成形不良の低減や高外観性の製品を開発することが可能となります。

成形例

  • 介護用トイレ脚ゴム
  • 浴槽内いす座面

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