No.19寒くなるこれからの季節に要注意!
高齢者に多い“冬季うつ”の症状と予防策!
冬季うつは11月頃から発症しやすくなる!?
秋が深まる11月頃から冬にかけて症状が出るといわれる“冬季うつ”。春先になると回復されることが多いとされていますが、寒い時期になると再び発症し、知らず知らずのうちに毎年繰り返しているということも…。そんな患ってしまうと厄介な冬季うつについて、原因や症状のサイン、対処法についてご紹介します。
そもそも冬季うつとは?
冬季うつとは冬場になると発症するうつ病で、季節性情動障害と呼ばれています。冬季うつの原因として考えられているのが、秋・冬に日照時間が短かくなることです。人の体は日光に当たることで神経伝達物質セロトニンが分泌されます。しかし、日照時間が短くなり、また寒さで外出機会が少なることで、神経伝達物質セロトニンの分泌が減少。その結果、夜に眠れない、疲れやすくなるといった症状が現れるようになり、冬季うつへと進行してしまいます。
よくあるうつ症状に加えて特有の症状にも要注意!
冬季うつの症状として多いのが頭痛やめまい、肩こり、吐き気、耳鳴りしびれなどの不調や食欲不振です。また、不安や焦燥感、落ち着きの欠落、趣味などへの無関心など、精神面の変化もみられます。こうした一般的なうつ症状だけでなく、「炭水化物や甘いものばかり食べたくなる」という過食傾向、「いくら寝ても寝足りない」という過眠傾向など、特有の症状が現れるのも冬季うつの特徴です。
放っておくと認知症に繋がる!?
落ち着きの欠落や無関心から、認知症ではないかと勘違いされることも多い冬季うつ。そのため、以前より仮性認知症とも呼ばれていましたが、実際に認知症との関連があることが近年の研究で判明しました。2008年に行われた第104回日本精神神経学会総会のシンポジウムにおける資料によれば、アルツハイマー型認知症においては40~50%に抑うつ症状がみられ、さらに10~20%程度がうつ病の合併が見られると報告されています。冬季うつがきっかけで認知症に繋がらないように、しっかりと予防を心掛けることが大切です。
冬季うつには早期発見と予防策を!
冬季うつを悪化させないために早期発見を!
冬季うつにおいて最も重要なことは、まず早期発見すること。早めに対処をすることが、うつ症状を悪化させないカギとなります。前述した症状を見逃さないことはもちろん、『体の不調を訴えるものの、外科や内科で検査しても異常が見つからない』といったわずかな兆候にも要注意。状態によっては医療機関を受診や、通っている施設の医療スタッフに相談しましょう。
予防策は部屋に引きこもらないこと!
冬季うつ最善の予防策は、日光を浴びる時間をとにかく増やすことが大切です。寒くなると外出したくなくなるという方も多いかもしれませんが、日光に当たる機会を増やすことで、冬季うつの原因となる神経伝達物質セロトニンの減少を抑えることができます。積極的に地域活動に参加したり、買い物に出かけたりするなど、外出する時間を意識的に設けることがおすすめです。
外出時は安全対策も忘れずに
高齢者の5人に1人は過去1年に転倒している実情
積極的に外出を心掛けたい一方で、注意したいことも。それは外出時の転倒防止対策です。厚生労働省老健局(平成22年)の調査によると、65歳以上の介護保険非認定者のうち「23,3%」の方が過去1年の間に転倒経験があったと報告されています。健康に向けた外出ですので、しっかり対策をし、安心して太陽の光を浴びに行きましょう。
歩行車の使用もおすすめ!
安全対策としておすすめなのが、歩行車の使用です。歩くときにバランスが取りやすく、転倒のリスクを軽減できます。
安寿の歩行車リトルターンⅡ
おすすめPOINT①
誰でも使える調整幅の広いハンドル
ハンドルの高さが74~96.5cm(10段階設定)まで調整可能。1台で幅広い方に寄り添える設計です。
おすすめPOINT②
どこでも使える3WAYキャスター
利用者の歩行能力や路面の状況に応じて、タイヤの首振り設定が3種類から選べます。また、歩行能力の変化によって設定を調節することで、長く愛用していただけます。
おすすめPOINT③
持ち上げやすい、楽らくグリップ採用
楽らくグリップを持つことで、歩行車の前輪が持ち上がり、段差の乗り越えや方向転換などが容易になります。
おすすめPOINT④
コンパクト設計&左右折りたたみ
リトルターンⅡは製品幅48㎝、リトルターンⅡ KMは製品幅50㎝と業界最小クラスで取り回しがしやすいサイズです。また、左右折りたたみでコンパクトになり、玄関などの狭い空間でも収納できます。
今回のおさらい
- 冬季うつは日照時間が短くなる11月頃から発症しやすくなる。
- 悪化させないためには早期発見を心掛けることが重要。
- 日頃から地域行事や買い物など、外出して日光を浴びることが予防となる。
- ただし、外出には転倒などの危険も伴うので、しっかりと転倒防止策を講じることも大切。