No.21遠く離れて暮らす親をさりげなく守る
〜熱中症対策としての見守り機器の活用〜
高齢者の室内熱中症に要注意!
夏が近づき気温が高まると、健康面のリスクも高まります。中でも、高齢者にとって熱中症は重大な脅威に。消防庁によると、令和5年の熱中症による救急搬送人数は全国で91,467人に上り、その半数以上が65歳以上の高齢者です。また、熱中症の発生場所は住居がもっとも多く、全体の約4割になっています。そこで今回は、離れた場所に住む高齢の親を、室内熱中症から守る方法や注意点について解説します。
高齢になるほど高まる熱中症のリスク
高齢になると、体温調節に重要な皮膚の感覚が鈍くなるため、環境の温度変化に対する体の反応が遅れがちです。また、加齢に伴って認知機能の低下することで、自分の体調を適切に把握することが難しくなります。そのため、のどが渇いたと感じるまでに時間がかかり、結果として適切なタイミングでの水分補給がおろそかになることも珍しくありません。さらに、高齢者は若年層に比べて体の水分が少なく、脱水状態になりやすいため気温が高くなると体温調節が困難に。このような理由から、高齢になるにつれ、熱中症に至るリスクが格段に高まります。
離れて暮らす親を守る「みまもり電池」の活用!
同居していない親の様子を、その都度察知することは非常に困難です。そうしたケースに役立つのが「みまもり電池」です。「みまもり電池」は通信機能を搭載した乾電池型デバイスで、単三電池を使用する家電に取り付けると、その家電が使用された際に離れて暮らす家族のスマートフォンへ通知が送られます。高齢の親が家電をどのように使用しているかを把握することができるほか、「機器が24時間利用されていない」などの条件でアラート通知を受け取ることもできます。
〜「みまもり電池」の活用事例〜
<みまもり電池でエアコン利用を確認>
「みまもり電池」をエアコンのリモコンに装着することで、エアコンがオンになった時に家族のスマートフォンに通知が送られます。これにより、暑い日でもきちんとエアコンを使用しているかを確認できます。
<熱中症指数計で危険をキャッチ>
室内の温度や湿度を計測し、熱中症危険指数に達することアラートがなる「熱中症指数計」に「みまもり電池」を装着すれば、アラートがなった際に通知が届くように設定することが可能です。通知が届いたら、エアコンをつけるように連絡を取ることで、室内熱中症を回避できます。
<その他の家電での使用例>
テレビや照明などのリモコンにも使用可能です。テレビを見ている時間を把握したり、夜間に行動しているかどうかを把握することで、日常生活のリズムや健康状態を遠隔で見守ることができます。
見守りカメラを使用しないことでプライバシーに配慮
他の選択肢として見守りカメラで高齢者の安全を確認する方法もあります。しかし、日常生活を常に観察されることになるため、プライバシーの侵害という問題が伴います。その点、「みまもり電池」は、家電の使用状況のみを通知するため、高齢者のプライバシーを尊重しながら日々の状況を確認することが可能です。家族は必要な情報を得られる一方で、高齢者の日常のプライバシーは守られます。
「みまもり電池」で暮らしに安心を
高齢者の生活状況を、遠隔で把握することができる「みまもり電池」。夏の暑い時期においては、適切な室温で生活しているかという熱中症対策として非常に有効です。また、日常的な家電製品の使用状況を通じて、活動パターンに異常がないかをリアルタイムで把握できるため、「みまもり電池」があることで見守る側も、見守られる側も、お互い安心の毎日を送ることができるでしょう。