No.4フレイル対策で介護予防①
〜「ウィズコロナ」でも人との交流を〜

外出や人との交流は、高齢者の健康に不可欠

近ごろ、「ウィズコロナ(コロナと共に)」という言葉をよく耳にするようになりました。それは、新型コロナウイルスとの共存を前提とした生活様式のこと。今後は日常の暮らしの中でも、つねにマスクの着用や人との距離などを意識し、感染防止に注意しなくてはなりません。

しかし高齢者の場合は、コロナを恐れて人との接触を極端に避けるあまり、家に閉じこもりがちになり、かえって健康に悪影響を及ぼすことが懸念されています。

高齢者にとって外出や人との交流が少なくなると、歩行の機会が失われ、筋力の低下を招いてしまいます。さらには、認知症や要介護になったり、要介護状態が重症化したりというリスクが高まることもわかっているのです。

ご存知ですか?介護の一歩手前のフレイル状態

家に閉じこもりきりの高齢者は、フレイル状態に陥っているかもしれません。「フレイル」とは、英語で「虚弱」という意味のfrailtyからきた医療用語で、「要介護に至る前段階」と位置づけられています。心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながり)が低下した状態を指します。

高齢者は、病気やケガによって急に要介護状態となるケースもありますが、多くの場合は健康な状態から要介護状態になるまでに、中間的な「フレイル」の段階を経ていると考えられています。

今回は、このフレイル状態について詳しくご説明していきましょう。フレイルの定義や兆候を知っておくと、そのままでは要介護状態になることが予測でき、早めに手が打てるというもの。さっそくチェックしてみませんか。

もしやフレイル?3つ以上で要注意!

厚生労働省は2020年度から、75歳以上の後期高齢者を対象として、各医療機関での検診の際にあわせて「フレイル検診」も導入することとしました。その質問票には15の項目がありますが、各ご家庭でも以下のような一般的な評価基準で簡易にチェックすることができます。

体重や握力、疲れやすさなどに変化はありませんか?3つ以上に当てはまったら、フレイル状態に陥っている可能性大。早めの対策をおすすめします。

  • 体重が減った
  • 握力が弱くなった
  • 理由もなく疲労感がある
  • 歩くのが遅くなった
  • 運動機会が減少している

0項目:健康な状態

1〜2項目:プレフレイル(フレイルの前段階)

3項目以上:フレイル

フレイル対策の3つのポイント

フレイル対策は特別なことではなく、日々の習慣と深く結びついています。そのポイントは、「食事」「身体活動」「社会参加」の3つ。これらを見直すことで、健康を維持し、イキイキとした毎日を送ることができます。

食事(栄養バランス)

栄養バランスの良い、十分なエネルギーのある食事を3食しっかり摂りましょう。特に、筋肉の元となるたんぱく質を多く摂取するように心がけること。また、食事後は歯を磨いて清潔に保ち、お口の健康(口腔ケア)にも気を配りましょう。

身体活動(ウォーキングなどの運動、ストレッチ)

適度な運動を毎日の生活に取り入れると、筋肉の発達だけでなく、食欲や心の健康にも良い影響を与え、病気やケガの予防にもなります。高齢者の場合、取り組みやすいのはウォーキング。軽い散歩やリハビリ運動もおすすめです。負担のない方法に気をつければ、心肺機能や筋力を高める効果が期待できます。

社会参加(友人との会話、趣味や買い物など)

趣味、買い物、ボランティア、寄り合い(サロン)などで外出し、人とのコミュニケーションを図ることは、心身の両面からフレイルの進行予防に役立ちます。今であれば、スマートフォンなどを使ったリモートによるコミュニケーションもひとつの方法ですね。高齢者に合った活動を見つけましょう。

安心してお出かけを増やすために

ここまで、フレイル対策の3つのポイントをご紹介しました。その中でも「社会参加」は、気持ちにハリが出て明るくなることはもちろん、外出により運動量が増えて食欲が増すなど、他の2つにも影響する重要なポイントです。

しかし高齢者の中には、歩行が不安定でお出かけが不安な方もいらっしゃいます。そんな方は、歩行を補助する用具を使用されてはいかがでしょうか。歩くことに安心感がもてれば、積極的にお出かけができるようになります。

もちろん外出の際には、マスクを着用する、ソーシャルディスタンスを意識する、人混みを避けるといった感染予防対策をしっかり行ってくださいね。

シルバーカー

自立歩行が可能な方におすすめ。座面に座って休んだり、お買い物の荷物をラクに運んだりできるようになります。デザイン性の高いお出かけ用や、荷物がすっぽり収まるバッグ付きなどがあります。市区町村によっては購入費の補助を受けられる場合があります。

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歩行車

ハンドルが身体を囲むようになっており、利用される方の体重をしっかりと支えます。室内でも使用できるコンパクトタイプや、買い物かごが置けるお買い物用、電動で坂道の上り下りをアシストするタイプなどがあります。介護保険のレンタル対象品です。

歩行車をもっと見る

次回は「フレイル対策で介護予防②」として、ご自宅で手軽にできるエクササイズをご紹介します。
お出かけと合わせ、エクササイズでも運動不足を解消しましょう。どうぞお楽しみに!

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