No.11高齢者こそ「季節の変わり目」にご用心を!
~生活のリズムを整え、健やかな毎日を~

なぜ、季節の変わり目は体調を崩しやすいの?

「季節の変わり目は体調を崩しやすい」ということをよく耳にしますよね。そうした症状に身に覚えがあっても、その原因をきちんと理解している人は少ないようです。一言で言えば、気圧の変化や昼と夜の気温差が大きくなることによる「自律神経の乱れ」です。3~4月、6~7月、そして9~11月頃が、季節の変わり目とされていますが、単に気圧の変化や寒暖差だけでなく、それぞれの季節特有の事情も加わっているので、少し厄介です

たとえば、3~4月は一般的に入学や進級、転勤など生活環境の変化があるときでもあり、本人も気付かないうちにストレスを貯め込んでしまっています。それが6月に入ると、梅雨の季節になり雨の日が続くことでなんとなく気分が落ち込んだり、体がだるかったりします。そして9月に入った秋口には、溜まっていた夏の疲れが出やすくなります。このように気圧の変化や寒暖差に加えて、生活のストレスなども影響することで、自律神経のバランスが崩れ、体調不良を起こしてしまうというわけです

自律神経ってなに?

私たちの体内には無数の神経があり、そのなかで体温や発汗の調整などを通じて体の器官を調節するものを「自律神経」と言います。自律神経には、昼間や活動時に作用する「交感神経」と、夜間や安静時などに働く「副交感神経」の2種類があり、この2つの神経がバランスを取り合い、24時間働き続けています。

しかし、季節の変わり目は気圧や寒暖差が大きく、体温や発汗をひんぱんに調節しなければならないため、2つの神経のバランスを保つことが難しくなってきます。よって、大きな寒暖差や環境の変化などのストレスがあると、その環境に頑張って適応しようとするあまり「交感神経」が「副交感神経」より優位に働くことで、疲れ、眠気、肩こり、めまいなどさまざまな不調を起こしやすくなります。

高齢者の体調の変化に気を配りましょう

特に高齢者は、加齢により体温を調節する機能が低下しているため、寒暖差に適応することが難しくなっています。しかも、自覚症状が乏しく、ご自身の体調の変化を見逃してしまいがちです。ご家族の方は、普段の生活のなかで、高齢者に不調が起きていないか、気をかけてあげるようにしてください。

自律神経の改善には、規則正しい生活が大切です

自律神経のバランスを崩さないためには、規則正しい生活を心がけることが大切です。決まった時間に寝起きして、栄養のある食事をきちんと取るなど、生活のリズムを整えましょう。以下に具体的な改善ポイントをご紹介します。

①栄養バランスが良く、十分にエネルギーのある食事を、3食しっかり摂りましょう。

肉、魚(マグロ、サンマ、カツオなど)、大豆、バナナなどに含まれるビタミンB群は、神経の働きを正常に保つ働きを持っていますので、日常的にしっかり摂るように心がけましょう。

また、牛乳やニボシなどに含まれるカルシウムは、イライラした気持ちや興奮を抑えて眠りにつきやすくする働きがありますし、きのこ類、魚介類や卵類に含まれるビタミンDは免疫力向上だけでなく、カルシウムの吸収が良くなります。

②しっかりと睡眠を取ることで、心と体のメンテナンスを。

寝ている間は、副交感神経が優位に働いているため、心や体を休ませている状態と言えます。しっかりと睡眠を取るようにして、自律神経の不具合を睡眠でリセットしましょう。高齢者の場合は30分程度の昼寝を取り入れるのもいいでしょう。

また、睡眠しやすくするにはお風呂が最適です。38~40℃の湯で、10分以上ゆったりとつかると副交感神経を優位になるので、寝付きが良くなり、ぐっすり眠ることができます。ちなみに、体温が1度下がると免疫力は30%も低下し、逆に1度上がると5~6倍も免疫力が高まると言われています。しっかり体を温めることは、高齢者の健康を増進させるのにも有効です

季節の変わり目の体調管理はなかなか難しいですが、もし、なんとなくだるさや不調を感じている高齢者がいらっしゃる場合は、ここでご紹介した対策を取り入れて、毎日の生活を見直してみるようにしてください。

高齢者の入浴には、注意が必要です。

お風呂は足腰の弱った高齢者が気をつけたい場所のひとつです。実際、家庭内事故の発生場所として浴室はいつも上位にランクされています。たとえば、洗い場がすべりやすかったり、浴槽がまたぎにくい高さだったりすると、一人で入浴することが心配ですよね。

そんな高齢者にも、自宅での入浴をサポートする用具を使うことで、快適に入浴できるようになります。入浴はとても気持ちがよく、楽しみにされている方も多いと思います。ぜひ、サポート器具を活用して、入浴を楽しむようにしてください。

入浴用いす(シャワーベンチ)

身体を洗うときの姿勢が不安定な場合や、風呂いすからの立ち座りが難しい場合に導入したいのがシャワーベンチです。風呂いすよりも高さがあるので、姿勢を保持しやすく、立ち座りも楽にできるようになります。クッション付き、ひじ掛け付き、背もたれ付き、折りたたみ式など、様々なタイプからお選びいただけます。

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浴槽用手すり

またぎ動作を安定させるために、浴槽の縁を挟み込んで固定する手すり。既存の浴槽に簡単に後付けできます。車のハンドルのように握りやすく、利用される方の体格や浴槽縁の高さに合わせて手すりの高さを調節できます。

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浴槽内いす(浴槽台)

浴槽の中に置いて腰掛けることで、姿勢の保持や立ち座りが楽になります。また、洗い場の床よりも浴槽の底が深い場合、浴槽台を設置することで高さを合わせ、浴槽をまたぎやすくすることができます。

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入浴台(バスボード)

浴槽への出入りの際、座った状態で浴槽をまたげるようにして転倒を防止する用具です。座面がはねあがることで、バスボードを取り外す手間がなく、より楽に介助ができるタイプもあります。

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入浴用マット

洗い場、浴槽でのすべりや転倒が不安な場合は、すべり止めマットを設置することで、安心して安全に移動ができるようになります。

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