No.14高齢者の“家庭内”転倒事故を防ごう
~手すりを使って、安心できる住まいに〜

高齢者の家庭内事故の「8割以上」が転倒

東京消防庁の調査では、65歳以上の高齢者の家庭内事故の原因は「8割以上が転倒」でした。そもそも高齢者は、運動機能や筋力が低下しており、若い人に比べると転倒リスクは高いことは致し方ありません。加えて反射神経の低下も重なり、段差で足を踏み外したり、濡れた床で足を滑らせたりしてバランスを崩した際に、自身で姿勢を立て直すことができずに転倒してしまうことが原因だと思われます。
若い時、健康なときには気にならない家庭内のわずかな段差も、高齢者には大きな障害になっています。今回は高齢者の方が安心して暮らせる住環境への改善ポイントに有効な手すりのお話です。

グラフ:高齢者(65歳以上)の家庭内事故

「転倒防止」にも「介護予防」にも効果的

手すりは高齢者にとって、大きく2つのメリットがあります。まず、家庭内の適切な場所に手すりを設置することで、高齢者の転倒や転落を防止できます。たとえば廊下や室内での歩行補助や、トイレやベッドからの立ち上がり補助など、日常生活のなかでちょっとした動作を行う際にも、手すりにつかまりながら行うと身体を支えることができ、転倒防止につながります

さらに、手すりは日常的な動作を補助してくれるため、高齢者に自立した生活をうながしてくれます。「最近、足腰が弱ってきたなぁ」とお思いの方は、早めに手すりを設置することで、介護予防にもなるのでおすすめです。すでに要介護の状態であっても、介助する人の負担軽減にもつながるので、ぜひご検討ください。

介護保険を利用できます

介護用の手すりを検討し始めた場合におさえておきたいのが介護保険の利用です。うっかり介護保険を使わないで取り付けてしまって、全額負担になってしまったという声を時々聞くのでご注意ください。
条件は「要支援1・2」か「要介護1~5」のいずれかの介護度を認定されていること。その条件をクリアしていれば介護保険を適用することができ、費用の1割負担(所得によっては2~3割負担)で手すりを購入・レンタル・取り付け工事ができます。ケアマネジャーや福祉用具専門相談員など専門家に相談しながら進めるようにしましょう。
※福祉用具の購入は同一年度で10万円が上限。
※福祉用具のレンタルは、他の介護サービスとの組合せの中で限度額に応じた福祉用具をレンタルする必要があります。
※住宅改修は原則として、ひとり生涯20万円が上限。

> 介護保険の申請方法について
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空間別 手すりの設置ガイド

トイレ

トイレは座る、立ち上がるなどの上下動作が多いことと、一人になりやすいため、ぜひ手すりを設置したいところです。工事が大変という方には、トイレ室内に置くだけで使用できる手すりがあります。便器の前に据え置く構造なので、便器の形状や材質の影響を受けず、どんなトイレ環境にも設置できます。ひじ掛けの内寸や高さが調節でき、トイレ環境や高齢者の身体状況に応じて使用できます。

> 工事不要のトイレ用手すり
(トイレサポート)をもっと見る

浴室

すべりやすい浴室は転倒するリスクが最も高い場所の一つです。浴槽内の立ち座りを補助したり、浴室内で移動したりする際に、手すりがあると安心して入浴できます。浴槽の深さや広さによって適切な取り付け位置があるので、専門家の意見を参考にしてみてください。

> 浴室用手すり(セーフティバー)
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> 浴槽用手すり
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玄関・ポーチ

玄関やポーチ部は、家庭内より高い段差があることが多く、玄関内の移動や、靴の着脱、上がり框やポーチの階段の上り下りなど、高齢者に負担をかける場所でもあります。高齢者の状態や日頃の動作などをしっかりと確認して設置することが重要です。
玄関・ポーチにも工事不要で設置ができる手すりがあります。壁や床に穴を開けないので、住まいが傷つくことがありません。もちろん、ポーチ、玄関、上がりかまちと様々な場所に合わせて選ぶことができます。

> 工事不要の玄関・ポーチ用手すり
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